今回紹介するレンズは、PENTAX ペンタックス SMC SOFT 85mm f/2.2。わずか1群2枚のレンズでできた、とても軽いレンズです。
ソフトフォーカスレンズで、開放ではピントが合っているのかどうかわかりにくく、イラッとします(笑)。
なので、一旦、絞りを絞ってピントを合わせてから、開放にして撮ったりしています。
ソフトフィルターや現像段階でも、ソフトな写真はできるのですが、それ以外の面白さもあります。
関連:保有レンズ一覧
主な仕様
レンズ名称:PENTAX SMC SOFT 85mm f/2.2
製造期間:1986-1990年
レンズ構成:1群2枚 参考にレンズ構成があります。
フォーカス:マニュアルフォーカス
フィルター径:49mm
絞り羽:6枚
絞り:F2.2、2.8、4、5.6 の4段階
最短撮影距離:0.57m
マウント:PENTAX K
質量:231g
その他:レンズが2枚しか無いこともあってか、とても軽いレンズです。
レンズ外観
絞りは F2.2 から F5.6 まで。
ソフトの違い
ソフトフォーカスレンズです。ソフトフィルターや現像段階で、ソフトにはできるのですが、
PENTAX SMC SOFT 85mm f/2.2:光の散乱具合がフィルターや現像ソフトとは違います。光が散乱し、前方は硬めの、後方はやわらかいボケになります。
フィルター:当然ながら全体がソフトになります。
現像ソフト:ライトルームの明瞭度調整では、ピントの合った部分はそのままで、他の部分がボケます。
撮影例
ソフトだけでなく、色々と特徴的な写真になります。3種類に大別してみました。
1) 独特の前ボケ
霜の降りる頃まで咲く西洋アサガオ。朝露が、玉ボケの中に不思議な芯があるたくさんの前ボケになりました。
こちらはアサガオの葉っぱ。色収差でしょうか、玉ボケのエッジにブルーが♪
2) ソフトな仕上がり
やわらかい新緑の葉が日本画調に。
ニンフというシャクヤク。左は開放(F2.2)で、右は最高に絞ったF5.6です。
ひとつひとつの花を描写するというより、全体の雰囲気を楽しむレンズですね。前に比べて、後ろにあるシャクヤクの方がにじんでボケています。
咲き始めたコスモス。左は開放(F2.2)で、右はF5.6です。開放はボケているようですが、ピントの芯は意外としっかりしています。
花びらのまわりにあるうっすらしたボケは、開放特有で、絞ると消えてしまいます。
上の開放(F2.2)の写真、ライトルーム(Lightroom Classic)で感光量をあげる(+1.6)と、花びら全体のにじみが消えて、はっきりしてきました。縦にトリミングして♪
富山駅北、環水公園。
3) 周囲のグルグル
周囲のイルミネーションはグルグルに。カモメが飛んでいるようです。
チョココス(チョコレートコスモス)です。
庭の菊。一つだけカメラ目線です(笑)。