コロナ禍のせいでもないのですが、撮りに行く機会が減って、久しぶりの更新です(笑)。
今回のレンズは、スピラートン(SPIRATONE TELEPHOTO 135mm F1.8)、PLURA-COAT By Mitake バージョンです。
大口径で、大きくて重いレンズですね。 同じ性能の新しいレンズ(Sigma 135mmF1.8DG HSM Art)の購入で、最近は使用する機会がなくなってきました。
ヤフオクで
2015年にヤフオクで買ったレンズです。後玉に扇形のバルサム切れ(レンズを接着している接着剤の劣化)があったので、安く買えました。開放で使うと気になりません。
レンズ写真
大口径にしては長さは短め。
後玉付近。バルサム切れで、白くなっています。コントラストなどを強調してわかりやすくしていますが、開放だと気になりません。
F16まで絞って青空を撮ってみましたが、バルサム切れの影響はありません。
主な仕様など
「PLURA-COAT By Mitake 」の表示があります。
レンズ構成
新しい135mmレンズとの比較例
カメラはSONY の α7RⅡを使い、新しい135mmレンズ(Sigma 135mmF1.8DG HSM Art、左)と比較してみました。同じ現像処理でトリミングしています。
ビルのサッシの細かい部分の描写は、さすがに新しい135mmレンズが優れてますね。
中央のバーを左右に動かすことで、2つの写真を比較すねことができます。
下はオリジナルの画像。呉羽山から見た北アルプス・剱岳などと富山市内・インテックビルなどです。
三脚を使い同じ画角のはずでしたが、ずれました(笑)。現像処理は未処理です。
ちなみに、今回同じ機種(α7RⅡ)でレンズを変えて、F1.8からF16まで撮ったのですが、同じISO100と絞りで、シャッタースピードはスピラートンのほうが速かったですね。スピラートンでの撮影があとなので、空の明るさが変化したのかもしれませんが(笑)。
絞りごとのシャッタースピード、左がスピラートンで右がシグマです。
F1.8:1/8000、1/8000
F2.8:1/8000、1/4000
F5.6:1/3200、1/1000
F8 :1/2000、 1/500
F11 :1/1250、 1/250
F16 : 1/500、 1/160
こちらはSPIRATONE TELEPHOTO 135mm F1.8。ISO100、F5.6、1/3200秒です。
こちらはSigma 135mmF1.8DG HSM Art。ISO100、F5.6、1/1000秒です。
撮影例
古い大口径レンズにしては、絞り開放でもピントの合ったところはシャープです。なので、すべて開放(F1.8)での撮影です。
春から秋、冬の順に。気がつけば、夏の撮影がありません。重いレンズなので、暑い夏に持ち歩くのは避けているようです(笑)。
光走る、早春の海
波頭にキラキラと光を走らせるため、何回もチャレンジしました。
わーい♪
シンビジウムのレッド・バロン、 喜んでいるようです。春のラン展ですが、それほど鉢に近づくことなく撮れます。
山の木々を紫色に染めているヤマフジ
古い大口径レンズにしては、ピントの合ったところはシャープです。高いところで咲いているので、下から撮ると、なんだかわからなくなりました。
麦の秋
溶けてしまった背景の色が秋ですね。
小さな花の集まり、キョウガノコ
なのでボケた感じになります。
センダンの花
白い花です。背景の玉ボケは小さめ。
花開くスイレン
白が美しい。開放ですが、背景のスイレンは意外と形が残っています。
黄色の世界
コウヤカミツレです。上から取ると、黄色がでしゃばりすぎるので横から。
涼し気なブルー
シナワスレナグサです。風が気持ちがいいのですが、揺れる小さな花にピントを合わせるのは難しいですね。
木漏れ日の中のカシワバアジサイ
背景のボケはまあまあ。
初秋の草むら
前ボケも後ろボケもやわらかです。
コスモスの小径
大口径望遠レンズらしいボケ方。
消えるオリ
雪上のシンリンオオカミです。これくらいのレンズだと、前のオリはボケて見えなくなり、 顔だけにピントがあって、鋭い目つきが引き立ちますね。