マクロにも強いフレクトゴンに、さらにヘリコイドアダプターを付けて、クリロー(クリスマスローズ)に迫ってみました。
いつもうつむいて咲くので、水に浮かべています。
下のほうにマクロレンズで撮った写真がありますが、ブログで見る程度では、フレクトゴンでも遜色ない感じですね。
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撮影機材など
カメラ:α7RⅡ
ホワイトバランス:オート (RAWで撮っているので必要に応じて現像で調整)
ISO感度:オート (下限:100、上限:3200) 今回の写真は全てISO100です。
DRO/オートHDR:Dレンジオプティマイザー・オート
手ブレ補正:入
手ブレ補正調整:オート (焦点距離では補正していません)
アプリ:未使用
レンズ補正アプリを使用すれば、レンズごとに、あらかじめ設定した周辺光量や倍率色収差、歪曲色収差の補正ができます。また、使用レンズ名が書き込まれます。ただし、撮影時のピント拡大はできなくなります。
レンズ補正:初期設定のままですが、自動補正対応レンズでないと機能しません。
周辺光量補正:オート
倍率色収差補正:オート
歪曲色収差補正:切
レンズ: Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm/f2.4
F値:記載以外、全て開放(F2.4)での撮影です。
マウントアダプター:M42-Eマウントアダプター(ヘリコイド付き)
その他:一脚を使っています。
現像:Lightroom Classic (Ver. 9.2)
写真により、ハイライトやシャドウなどの基本補正のみ微調整しています。記載以外、トリミングはありません。
撮影倍率などの計算
撮影倍率は最大0.5倍
レンズを繰り出す:レンズの基礎(3)を参考に、マクロ撮影での撮影倍率などを計算してみました。
オールドレンズなこともあり、公表値が示されていないので、実測値から求めた値で、多少の誤差があります(笑)。
ヘリコイドを最大に繰り出して撮影した場合では、
1)イメージセンサーから被写体までの距離(撮影距離、a+b)は、約19cmでした。
2)被写体として画面横幅いっぱいに写る範囲は約7cmでした。
撮影倍率(b/a)=イメージセンサーの横幅3.6/7=0.513 となります。
マクロレンズの等倍にはおよびませんが、そこそこの撮影倍率になりますね。
f値は大きくなる
a+b=19、b/a=0.513より、a=12.6、b=6.4 となります。
レンズの公式(1/a+1/b=1/f)より、f=4.26cmと、実効f値は35mmより大きくなります。
最短撮影距離に近くなると、実効f値が大きめに変化する点については、焦点距離やF値が変わる:マクロの不思議で紹介しています。
レンズの繰り出し量と撮影距離の関係
ヘリコイドによるレンズの繰り出し量と撮影距離の関係を表とグラフにしてみました。
通常の最大繰り出し位置からヘリコイドで1.4cmほど繰り出すと、最大繰り出し(ヘリコイド)位置です。撮影距離は変わりませんが、撮影倍率は飛躍的に大きくなります。
ヘリコイドなしの繰り出し量では撮影倍数は0.16倍ですが、ヘリコイドで最大に繰り出すと、0.51倍になります。接写リングをつけて更に繰り出すと、等倍も可能です。
たくさんの花
センターは今年買った花です(笑)。この写真のみ、トリミングしています。
レッド系 シングル。丸い感じのカップ咲きです。
ホワイトイエロー系、八重。
一つ一つの花
白い花の原種系、ニゲル。開放F値は2.4なのでボケはそこそこ。ヘリコイドを使っての最大繰り出し位置あたりです。
とすると、撮影倍率は0.5倍ほど、つまりこの写真の横幅は、センサー幅の2倍、約7.2cmですね。
濃紅色のダブル。シベの一つがハート♪
淡いレモン色のダブル。クリローの中央のシベははっきりしないので、後ろのシベに。
ピンクのシングル。
しわしわのセンター。パーティドレス系でしょう。
比較用にマクロレンズで
α7Ⅱ+SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSSでの撮影です。
真ん中に小さなシベの先端。こういうのはマクロレンズでないと難しいかな。