データバックアップの話、今回は、バックアップしてくれるソフト の紹介です。
私のバックアップ体制、外付けのHDD2台で、ミラーリングしているRAID対応HDDではありません。なので、バックアップソフトが必要なのですが、フリーソフトの BunBackup を選定しました。
自動バックアップやミラーリング、世代管理など、便利で使える機能が充実しています。
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バックアップソフトは、Bunbackup
バックアップとはいっても、途中でエラーやうっかり・・・ということがありがちなのですが、BunBackupというソフトには、データを保護する仕組みや、誤ってデータを上書きしたりしても復活する機能もあります。
ダウンロードなど、詳細は、BunBackupをどうぞ。Windows7/8/10で動作するフリーソフトで、2019年4月にVer.6が公開されています。
主な機能
自動バックアップ:時間指定などができますが、その時間にPCが起動していないと、無視されます。
ミラーリング:バックアップ元とバックアップ先を同じ状態にします。つまり、バックアップ元のファイルが削除されると、バックアップ先のファイルも削除されます。なので、以下の世代管理機能を使うのがいいでしょう。
なお、「同期」とは異なり、バックアップ元ファイル保護のため、バックアップ先のファイルが削除されていても、バックアップ元のファイルは削除されない安全設計になっています。
ミラーリングと同期の違い
バックアップ元とバックアップ先を同じ状態にする点は同じですが、Bunbackup のミラーリングは一方向で、バックアップ「先」の変更は、バックアップ「元」には影響されません。同期は双方向で、バックアップ先の変更はバックアップ元に影響します。
世代管理 :バックアップ先で上書き・削除されるファイルを、世代管理フォルダに待避する機能です。最新版よりも1つ前の古いデータがバックアップのタイミングごとに作成されます。
誤って上書き・削除してしまったファイルを復元できます。しかし、保存期間を長くすると、HDDの容量を使います。「0」にすると、履歴ファイルは削除されません。
バックアップ先ファイル保護:バックアップ先のファイルを保護する機能です。なんらかのトラブルでコピーが中断した場合、すでにあるバックアップ先ファイルが中途半端に上書きされる場合があります。
ファイル保護では、一時ファイルシステムでそれを防ぎます。詳細は、BunBackup Helpを。
ミラーリングと世代管理:ミラーリングにより、バックアップ元とバックアップ先は同じ内容になります。バックアップ先では、上書きされたり削除される古いファイルが別フォルダにコピー(退避)されます。間違って削除しても、前のデータが残るので安心です。
メニュー画面の説明
常駐しています
BunBackup は、PCを立ち上げると自動で起動し、常駐していています。 再設定する場合など、プログラムをクリックしてはいけません。BunBackupがいくつも起動してしまいます(笑)。
BunBackup の再設定などは、PC画面右下にあるタスクトレイの小さなアイコンをクリックしてください。隠されている場合があり、その場合は矢印(<)をクリックします。
メニュー画面
トップ画面は、左から、ファイル/編集/表示/バックアップ/設定/ヘルプ となっています。
ファイル:設定したバックアップ条件などを、設定ファイルとして保存することができます。 拡張子が「.lbk」です。複数の設定ファイルを作成し、切り替えて使用することもできます。
編集: バックファイル条件の追加や削除、編集ができます。
表示:トップ画面の表示について
バックアップ:手動でのバックアップやバックアップの解析など
設定:機能表示設定や環境設定(自動バックアップの設定)など
ヘルプ:キーワードで検索もできます。
全体設定
設定項目の選択
最初に、バックアップ全体について、設定する項目の選択をします。
トップ画面/設定/機能表示設定で、各機能画面の表示/非表示ができます。利用(表示)する機能をここで選択します。
ここでチェックしないと、それぞれのバックアップ条件で設定項目が表示されません。ただし、機能を有効にするには、それぞれのタイトルのバックアップ設定で、機能ごとに設定する必要があります。
私は、以下の項目にチェックを入れています。
バックアップ先ファイル保護:バックアップ先のファイルを保護する機能です。
暗号化:バックアップ元のファイルを暗号化、または復号化(暗号を解除)してバックアップ先にコピーする場合にチェックします。64bit版では「AES」というアルゴリズムで暗号化しています。キーを忘れると、暗号を解除できないので、ご注意を。詳細は、暗号化を。
個別設定
トップ画面で+(追加)をクリックして、バックアップするタイトル、バックアップ元ファイル、バックアップ先ファイルなどを作成します。
バックアップ元としては、ドライブ全体、又は個別フォルダーを選択して指定します。個別に条件を変えられるので、フォルダーの指定が便利です。サブフォルダーも対象にできます。
ただし、ドライブ全体をバックアップするように指定していない場合、新たなフォルダーを作成した時には、指定が必要です。
続いて、左下の「詳細」をクリックして、バックアップの詳細について入力します。全体設定で表示させた機能項目があります。
作成済のバックアップ設定については、変更したいタイトルで右クリック/変更/バックアップ設定で詳細をクリックします。
世代管理:世代管理先をバックアップ先と別ドライブ・別フォルダにすることもできます。また、フォルダフォーマットは、初期設定では「'世代' yyyy-mm-dd」ですが、バックアップ間隔が短い場合は、「'世代' yyyy-mm-dd hh-nn」にしたほうがいいでしょう。
また、「世代管理をバックアップ先とは別のフォルダに保存する」にチェックを入れて、「世代管理」を保存する専用のフォルダを指定します。バックアップ先に、「世代管理」フォルダを作るのがいいでしょう。バックアップ先のドライブを指定後、新しいフォルダの作成をクリックします。
その他:使っている最中のファイルはロックされています。その場合、使っているソフトを終了するか、「バックアップ元でロックされているファイルをコピー」にチェックを入れます。私の場合、そうしても使用中のメールソフトのデータはコピーできませんでした。
コピーできないファイル:原因はいくつかあります。詳細は BunBackup - FAQを。
最後に
バックアップだけに、誤って本来のデータを消さないようにしないといけませんね。
特に、ミラーリングで 、2つのハードディスクのフォルダ構造が全く同じになると、誤ってバックアップ先のフォルダーのファイルを修正したり削除したりする場合があるので注意です。