今日はマクロレンズの話を。
私の持っているフルサイズ用としては数少ない、純正のオートフォーカスレンズです。
マクロにも、90mmの単焦点レンズとして風景などにも使えるので、サブレンズとして、重宝します。
光学式手ブレ補正機能があり、手ぶれ補正内蔵カメラ(α7II~)につけておけば、とりあえず最強の組み合わせかなと。
ただ、写真的にはありがちな普通の仕上がりで、投稿用にはボツになる割合が高めです(笑)。欲を言えば、もっとレンズに個性があってもいいかなと思いますね。
マクロレンズについては、 焦点距離やF値が変わる:マクロの不思議で紹介しています。
繊細な描写
マクロレンズとして、「Nikon Ai 105mm F2.8S マイクロ」を売って買ったレンズです。ずいぶん追い銭にはなりましたが。
そのニコンのマクロは、色が飽和するというか、似たような色の部分がベタッと潰れてしまうという欠点がありました。さすがGレンズ、このレンズはそういうことがありませんね。
まあ良いところ
Eマウントレンズ初の中望遠マクロレンズです。
光学式手ブレ補正機能があり、手ぶれ補正カメラと合わせて使うと最強でしょう。たいていは、一脚を使います。参考:一脚は便利です
焦点距離は90mmなので、標準マクロに比べて、昆虫など、それほど近づかなくても、マクロ撮影ができます。手前にあるものを、前ボケとして利用できますし。
フォーカスリングを前後に軽くスライドさせるだけで、オートとマニュアルフォーカスを瞬間に切り替えられる「リングスライドスイッチ」は便利ですね。スィッチ方式は、ちょっと時間がかかります。
また、すぐフォーカスロックができる「フォーカスホールドボタン」もあります。
大きさ(長さ)の割には軽く、全てプラスチックでできているような感じです。先に紹介した SPEEDMASTER 50mm F0.95 が、全長82mmで720gですから。
改良してほしいところ
改良点としては、時に円形ボケではなくて、多角形になることでしょう。
あと、もう1段明るいF値であれば、ですね。室内でライトなしで近づくと、レンズとカメラの手ブレ防止を駆使しても、手ブレ気味になります。
そして、やはり、最大の欠点といえば、レンズとして、強烈な個性が無いことでしょうか。メーカーとしては、クリアで緻密な写りを追求するあまり、猥雑な部分はそぎ落とされてしまったのですね。
テーブルフォトで、スポイトと接着剤を使って水滴に花を写しこむ・・・ならそれでもいいのでしょうが、愉快で面白い特徴がほしいですね。スィッチ一つで、変身するとか(笑)。
主な仕様など
レンズ名:FE 90mm F2.8 Macro G OSS
型名:SEL90M28G
レンズ構成 (群-枚):11-15
最短撮影距離 (m):0.28
最大撮影倍率(倍):1.0
フィルター径 (mm):62
手ブレ補正:レンズ内手ブレ補正方式
外形寸法 最大径x長さ (mm):79 x 130.5、専用フードで更に長くなります。
質量 約(g):602
その他:ほこりや水滴の浸入を防ぐ防塵防滴設計。
最短撮影距離は280mmなので、ワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)は、「最短撮影距離-レンズの長さ-フランジバック」から、280-130.5-18=131.5mmとなります。
参考:SONY
撮影例
カタクリの花。少し離れて、狙えます。
アネモネ。
昆虫にも、それほど近づかず撮影できます。左はツマグロヒョウモン(メス)。右はネジバナのハナグモ。目が4つもあるようです。
次はクレマチス。動き出しそうなシベが美しいですね。
90mm単焦点的な使い方。ハマゴウの後ろの玉ボケ、拡大するとわかりますが、一部、完全な円ではなくて多角形になっていますね。絞り羽根の影響のようです。
「アップル・タルト」というヘメロカリス。美味しそうな雰囲気をマクロで。フィールドで、このサイズだと一脚使用です。
次は雪割草。小さな花で、これくらいのアップになると、三脚にリモコンシャッターですね。