レンズを絵筆に、光を絵具に

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日本語から英語になった「Bokeh」 

ボケた写真はありがちですが、美しいボケの写真は難しい・・・。

そんな時に役立つのが、美しいボケフォトの撮り方を紹介しているボケ・フォト・ファン(堤 一夫 著、玄光社)です。

 

「ボケ・フォト・ファン」の本

ボケフォトのエキスパート、堤 一夫さんが、すき間ボケやグルグルボケなどのボケの種類や、ボケを作り出す素材やテクニック、レンズのことなど、丁寧に紹介されています。

 

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ボケ・フォト・ファン

 

 

アマゾンのサイトで、目次や内容の一部を見ることができます。 

 

BOKEH PHOTO FAN (ボケ・フォト・ファン) (玄光社MOOK)

 

 

日本語から英語になった「Bokeh」 

ところで、英語で「ボケ」は「Bokeh」。Wikipedia(英文)によると、このスペルで普及したのは、1997年春に発売された雑誌、「Photo Techniques」が起源とか。

日本語の写真用語としての「ボケ」が広がったのですね。

 

なお、昨年末には、台湾でも出版されたそうです。 台湾の言葉では、ボケは「散景」というんだとか。

  

 

掲載されている写真の一部

フェイスブックの公開ページ、ボケフォトファンのメンバーらが参加しています。 私の写真も何点か紹介されています。

 

下は、その一つ、500mmのミラーレンズ( Kenkoミラーレンズ 500mm F6.3DX )でコスモスを撮った「花園への誘惑」です。ミラーレンズらしい、リング状のボケが踊っています♪

 

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「花園への誘惑」

 

次は、トリオプラン( New Trioplan f2.8/100 )で撮ったヤマアジサイ。バブルボケとして紹介されています。エッジの効いた特徴的なシャボン玉ボケです。あらためて見ると、当時はまだおとなしいボケですね。

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ヤマアジサイ

 

 

最後は宙玉レンズの例。夏の暑い日、E 30mm F3.5 Macro に宙玉( soratama 72)つけて。写真は、上下逆にしています。宙玉、本ではチップスターの空筒で作る方法が紹介されています。

 

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ヒマワリ

 

美しいボケフォトの極意

私は、まだまだですが、最近、わかってきたことがひとつ。それは、ボケにピントを合わせること。なんだか、矛盾している表現ですね。

ボケフォトといえども、どこか1箇所にピントが合わせ、残りをぼかすのが普通です。そこで、極意。撮っていて、ボケが一番美しくなるように、(ボケに)ピントをあわせるわけです。

その結果、ピント部分が甘くなっても、いや、たとえ、ピントが合ったものが全くなくても、それはそれでよしとするのです。なにせ、ボケにピントをあわせるのですから。

でも、全体として、美しくないと、ただのピンボケ写真ですが(笑)。

 

下はその例。富山駅北にある環水公園です。酔っ払って撮ったようですが。いずれも、本に掲載されている写真ではありません。

トリオプラン( New Trioplan f2.8/100 )で、玉ボケが一番美しくなるようにピントを合わせたので、芯があって、より立体的なボケになっています。ピントの合う位置にカップルでもいれば、最高だったのですけどね。

 

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環水公園



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環水公園