レンズを絵筆に、光を絵具に

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雲が消えた:ライトルームの「かすみ除去」

こんばんは♪ 今日の昼前、太陽の周りに輪がみえましたね。内暈(にちうん)とその外側の外暈(がいうん)の一部です。

空に浮かぶ小さな氷の粒に太陽の光が反射して見える現象ですね。県内では、環水平アークも見られたようです。

 

内暈と外暈

太陽の周りの輪が内暈で、その外側の外暈の一部が、下の方、山の上に虹のようになって見えます。外暈は、うっすらですが全部が見えることもありました。しかし、フィッシュアイでも全体が入りませんでした。

 

桜が終わった朝日町の舟川べりで、午前10時43分に。

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内暈(にちうん、ひがさ)

太陽の周りを囲むように見える輪のことで、太陽から視半径22度で見えます。長い六角柱の氷晶(鉛筆型氷晶とも)が、水平にならずばらばら(ランダム)になったときに現れます。

外暈(がいうん、そとかさ)

内暈の外側に見える輪のことで、太陽から視半径46度で見えることから、46度ハロともいいます。肉眼で見えるのは非常に稀とされています。内暈と同じく、長い六角柱の氷晶が、水平にならずばらばらになったときに現れます。

参考 空の輝き:空と太陽に係る現象

 

こちらは、午前10時20分、朝日町で。外暈は右下にうっすらと。

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ライトルームのかすみ除去

実は、上の写真、現像ソフト、ライトルーム(Lightroom Classic CC)の「かすみ除去」を使ってみました。どんよりの日、改造レンズとライトルームの「かすみ除去」でも紹介しましたが、今回はよりその効果が印象的です。

 

下の写真は、左から、「かすみ除去」0%、50%。そして、上の写真と同じ100%(最大)です。どんよりと曇っていた空から雲が消え青空になり、何より内暈がくっきりしましたね。その他の調整は同じなので、下にある背景は暗くなっています。

ちなみに、この効果は、「コントラスト」や「明瞭度」、「自然な彩度」や「彩度」、「ハイライト」や「シャドウ」などの調整では、不可能でした。

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左から「かすみ除去」が 0%、50%、100%


 最初の写真でも同様に比較してみました。

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左から「かすみ除去」0%、50%、100%

 

上の例で、ヒストグラムの変化を見てみましょう。上から「かすみ除去」0%、50%、100%です。ヒストグラムは、RGB各色とその混色の輝度分布です。

「かすみ除去」を大きくすると、分布全体が左に引っ張られ、特に100%では、右端にへばりついていた分布(真っ白な空)が解消されています。そして、G(グリーン)とB(ブルー)の混合色である水色の分布(空の青)が自然な分布の山になっています。白い部分が減って水色が増えたことが100%の場合の、白飛びの雲が消えた空の色なんでしょう。菜の花の黄色の分布もなだらかになっていますが、空の印象が強いのか、ほとんどわかりませんね。

 

今日は見た目でも、+0%の写真のように曇っていたので、露出をうまく合わせても+100%のような青空が出なかったかもしれません。

もっとも分厚い雲を消して青空を出すことはできないでしょう。内暈や外暈の原因となる細かい氷の粒が反射して全体が白い雲に見え、たまたま「かすみ除去」で除去される「かすみ」に相当し、うまく消せたのかもしれません。

 

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上から「かすみ除去」0%、50%、100%

 

 

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