カメラのイメージセンサーを自分でクリーニングできるクリーナーキットが届きました。
このシリーズの初回、1回5400円なり、イメージセンサーのクリーニングで紹介したVSGOカメラクリーニングキットです。
マニュアルが全て英文で、使わない人にも役に立ちそうな部分がありそうなので、ちょい訳して紹介しておきます。
ちなみに、今回は、キットの紹介のみで、実際のクリーニングの様子は、いずれセンサーが汚れてから(笑)。
関連 トピックス一覧
1回5400円なり、イメージセンサーのクリーニング
絞るとはっきりするのはなぜ?:イメージセンサーのゴミ
絞り開放ながら写る:玉ボケのゴミはどこから?
レンズ前面のゴミはどう写る?:無限遠を前ボケに
マクロレンズに異常見つかる:後玉などは交換に
自分でクリーニング・VSGOイメージセンサークリーナー:マニュアルちょい訳
ハイパワーブロワー:180cc
キット(DDR-24)の外箱です。縦18センチほど。右下の写真が、クリーニング用のスラブ(ヘラ)。
まとめ
まとめておきます。
・今回はフルサイズ用です。イメージせンサーのサイズにより、必要なスワブの大きさは異なります。
・スワブでセンサー上を左右に1往復して拭くだけです。汚れがひどい時は液をつけた湿式で。
・クリーンな環境でクリーニングできない場合、F16以上に絞った場合にみえるゴミはクリーニングできないそうです。
・クリーニング液は、アルコールフリーです。アルコールなどは、センサーに修復不能なダメージを与える可能性があると書かれています。ただし、その根拠などは書かれていません。
商品名と内容物
モデル:DDR-24 (フルサイズセンサー用)
メーカー:Shanghai Jieyong Technology Co., Ltd. 中国・上海にある会社です。
クリーニングスワブ:12個
個包装されたスラブです。クラス100のクリーンルーム(1立方フィート中にある0.5μm以上の微粒子は100個以下)で製造された極細マイクロファイバー製の拭き取りヘラです。拭き取り部分の長さは、フルサイズのイメージセンサー(36mm✗24mm)の横幅に合わせた24mmです。
クリーニング液:15ml
成分は不明ですが、アルコールフリーで弱い揮発性とあります。振ると泡立ちます。界面活性剤の入った水溶液でしょうか。
なお、パッケージには、ウエットティッシュ(Wet Wipe)や水道水、アルコールは、センサーに修復不能なダメージを与える可能性があると書かれています。
中に、スワブと液がセットになって入っています。
マニュアルのちょい訳
マニュアルには、レンズ、センサー、カメラのクリーニングについて書かれています。ここでは、センサークリーニングに関する部分をちょい訳しておきます。
センサークリーニング
必要なもの:本キットのクリーニングスワブ、クリーナー液
帯電防止手袋、プロワー
イメージセンサーのサイズにより、必要なスワブの大きさは以下の通りです。
マイクロフォーサーズ:DDR-12
APS-C:DDR-15、DDR16
フルサイズ:DDR-23、DDR-24
ゴミの検出と位置決め
カメラの設定を以下のようにして、撮影します。映像に、黒または灰色のスポットが確認された場合、センサークリーニングの必要があります。ゴミの大まかな位置を記憶しておきます。
モード:絞り優先
F値:16
(クリーンな環境でクリーニングできない場合、F16以上に絞った場合にみえるゴミはクリーニングできないようです。)
フォーカスモード:マニュアル
フォーカス位置:無限遠
露出補正:0
ホワイトバランス:オート
ISO:200 (なぜ200なのかは不明です)
被写体:十分に光があたった白い壁や白い紙
センサークリーニング
ミラーのあるカメラの場合、ミラーダウンしないように、バッテリー残量が80%以上あること。
5軸手ブレ補正機能のあるミラーレスカメラの場合、誤動作を防ぐため、バッテリーは外しておきます。
十分な光が当たり、ダストの少ないクリーンな環境での作業が好ましい。
1.帯電防止手袋をして、レンズを外し、カメラのマウント側を下にして、ブロワーでイメージセンサーとその周辺のゴミを飛ばします。
好ましくは、クリーニングする場所やツールのゴミを、あらかじめ飛ばしておくといいそうです。
決して、イメージセンサーの表面をこすらないこと。
2.カメラのスイッチを入れて、「センサークリーニング」(この機能があれば)を行う。ミラーレスではないカメラの場合、ミラーを上げます。(ミラーレスカメラの場合、レンズを外したらすぐにクリーニングを行う。)
3.スワブの使用
最初は乾式で。
下のイラストのように、イメージセンサーに対してスワブを約60°傾けて、左から右に動かして表面をクリーニングします。次は、逆に傾けて、右から左へとクリーニングします。
わかりやすくするためでしょうか。マニュアルのイラストは左利きですね(笑)。
スワブは使い捨てで、再使用できません。まだゴミがある場合、湿式でクリーニングします。
湿式クリーラング
下のイラストのように、スワブの端に1,2滴のクリーニング液をつけます。乾式と同様に、優しく均等に、表面をクリーニングします。
表面に液が残っている場合は、新しいスワブでこすり、吸収します。
4.通常のクリーニングキットでは無理な、頑固な汚れや粘着性のグリースや指紋を取ることができます。
ただし、無塵環境でクリーニングできない場合、F16以上に絞った状況でゴミをなくすることはおそらく不可能です。
原文は、"from the f16 aperture "であり、"以上"と訳しています。
注意事項
1.使用後、素早いクリーニングは、カメラの寿命を伸ばします。
2.クリーニングスワブは使い捨てです。再使用は二次汚染やダメージの可能性があります。
3.取り除けない頑固な汚れは、メーカーのサービスを利用してください。
4.クリーナー液は低温や凍結環境で使用しないでください。
5.子供の手の届かないところに保管してください。
6.マニュアルに従い、クリーニングしてください。マニュアルに反してダメージが生じた場合や、正しく行ってもクリーニングに失敗した場合、いずれも自己責任です。
問い合わせは、support@51vsgo.com まで。
最後に
乾式で取れない場合、湿式になり、液が残ると拭くのにもう一つスワブを使うことになり、最大3枚使うことになります。
なので、スワブを節約する場合、少量の液で、最初から湿式1回が良さそうですね。