99年ぶりの復活
独特のボケに興味があったのですが、当時は、旧レンズがなかなかオークションサイトに出回りませんでした。
そして、2015年夏に、ドイツのMeyer Optik Görlitz(メイヤーオプティックゴルリッツ)が、クラウドファンディングで資金を集め、現在のガラス技術で復元しました。
たまたま、復活を知り、2015年11月に予約し、2016年1月に入手しました。出資期限は過ぎていましたが、安く買えラッキーでした。
新レンズの登場で、旧レンズがオークションサイトに出回っているようです。
シャボン玉ボケ
シャボン玉ボケ(Soap Bubble Bokeh)といって、立体的に浮き上がって見えるのは、シャボン玉の輪郭に光が強く集まるリングボケと呼ばれる現象のためとされています。
レンズの球面収差を過剰に補正することで発生するとされています。 復刻版は、ガラスの違いで、以前より高コントラストでよりシャープさの増した映りだそうですが、古いレンズを持っていないので、比較できません。
主な仕様など
ヘリコイドマウントアダプターを介して、α7RII への装着です。レンズ先端にはメタルフードをつけています。どちらかというと細長いレンズですね。
シリアルナンバーは、「0/089」です。クラウドファンディング・バージョンのようです。
撮影例(1):シャボン玉ボケ
全て開放F2.8での撮影です。たぶん、このレンズでは絞った記憶がありません(笑)。大別して、次の3つの種類のシャボン玉ボケが出現します。
■のっぺりしたタイプ :平面的な玉ボケ
■芯のあるタイプ:平面的で、中央に芯(明るい部分)がある玉ボケ
■立体的なタイプ:芯があり、玉ボケにグラデーションがかかり球形に近い立体的な玉ボケ
■のっぺりしたタイプ
エッジは効いていますが、どちらかというと平面的な玉ボケ。
波立つ水面など、強い点光源があれば、容易に玉ボケがでてきます。
神は細部に宿る・・・といいますが、細かい部分まで、小さな小さなバブルがついています。
■芯のあるタイプ
玉ボケの中心に芯のあるボケです。
これも芯が♪
■立体的なタイプ
夏から晩秋にかけて咲く朝顔、ヘブンリーブルーの鮮やかなブルー。下の方は、球に近い立体的な玉ボケ。
下の方、拡大してみました。中央に芯があり球のような立体的なボケですね。
撮影例(2):やわらかい表現
木漏れ日の下、風にそよぐカッコウセンソウ(郭公仙翁)。実は、こういう写真のほうが好みですね。玉ボケキラキラ、たくさん見てると疲れます(笑)。
風薫る季節の藤の花。背景がこの頃の鯉のぼりのウロコのよう♪
ヒガンバナというより曼珠沙華、という妖艶さ。最短撮影距離が1mと長いので、接写リングで迫っています。
ソフトに仕上げています。
こういう季節に、こういう木の下で、のんびり・・・が最高ですね。 多分、ティルトマウントを使っています。