レンズを絵筆に、光を絵具に

写真やレンズの話をメインに紹介するブログ

写真とレンズ

2億4千万の瞳:SONYの新製品・α7R Ⅳ

SONY のミラーレス・フルサイズカメラ・α7Rシリーズ、新機種の発表がありましたね。 α7R Ⅳ(ILCE-7RM4)で、日本では、消費税が上る前の9月6日の発売予定です。これで、私の機種が一段とオールドタイプになりました(笑)。 なかでも、すごいのが、ピクセル…

ケンコーミラーレンズ 500mm F6.3DX 

超望遠ながら、ミラーレンズなので軽くて、また、独特のリング状のボケが現れるのも魅力のレンズ、ケンコーミラーレンズ 500mm F6.3DXの紹介です。 マニュアルフォーカスのせいもあるのでしょうか、今では市販されていないようです。オールドレンズの仲間入…

リバースで超マクロ撮影:レンズの基礎(5)

リバース・マクロ撮影の具体的な紹介です。今回は、今まで紹介してきたレンズ( Ai Nikkor 35mm F1.4S)を使っています。 超マクロだけだと顕微鏡のような写真になるのですが、レンズの個性を加えて、それ以外の面白さを加えるのがいいでしょうね。 リバース…

レンズを逆にして超マクロ:レンズの基礎(4)

レンズを前に出すと、より大きく写せることを紹介しました。しかし、前に繰り出すとはいっても、限界がありますね。 この場合、レンズを前後逆にして使うことにより、撮影倍率をさらに大きくすることが可能な場合があります。 今回は、35mmレンズ( Ai Nikkor…

レンズを繰り出す:レンズの基礎(3)

レンズの基礎シリーズ、3回目です。近くの被写体を撮る時は像のできる位置が焦点距離からずれてくるので、ピントリングを回す時のように、レンズを前に繰り出します。 今回は、そのあたりについて、実際にレンズの公式を使って計算してみます。無限遠から非…

主点の位置は変えられる:レンズの基礎(2)

レンズの基本的な話、前回は、レンズは無限遠からの光を基準に設計されており、光が集まって像ができる焦点の位置にカメラのイメージセンサーがあると紹介しました。 そこででてきた疑問は以下のような点。今回は、そのあたりについての話です。 広角レンズ…

トピックス一覧

まとまりなく書き散らかしてきたトピックスの一覧です。順次、追加していきます。右のカテゴリーの「トピックス一覧」にあります。 全般的な話:いわゆる「肖像権」など 写真のこと:ボケとパンフォーカスなど カメラのこと:ミラーレスの話をメインに レン…

レンズの公式:レンズの基礎(1)

今回から、レンズの基本的なことについての話です。 知っているようで、いろいろ調べてみると、意外に知らなかったことや疑問が出てきて、深みにはまりましたね。これがいわゆる"レンズ沼"なんでしょうか(笑)。 レンズの公式:まずは基本から イメージセン…

クリアな描写が美しい:CONTAX Planar T*85mm F1.4 AEG

今回のオールドレンズの紹介は、CONTAX Planar T*85mm F1.4 AEG。ヤシカの高級カメラ(コンタックス)用に開発された、カール・ツァイス製のレンズ(プラナーブランド)です。 ずしりと重い85mmなので、室内ポートレート向きのようです。しかし、フィールドでも…

再現できない色がある:色の不思議(3)

新緑の季節ですが、実際に見た時の色を、写真ではそっくりそのまま表現できないと思われたことはないでしょうか。 その場の雰囲気とかもあるのでしょうが、実は、目に見える色が全て再現できるわけではないのです。今回は、そのあたりについて。 全ての色を…

波長のない色、マゼンタ:色の不思議(2)

前回、光自体に色はなく、ヒトが感じているだけと紹介しました。ヒトの錐体の感度曲線の特徴や脳の処理システムによって、色には不思議な事があるのです。 今回は、紫とマゼンタの謎について。 色についての問題:2問あります。 紫色の不思議:絵の具でも、…

玉ボケのエッジをクリアに:Lightroom の新機能・テクスチャー

私の使っている現像ソフト、Lightroom Classic に新機能が追加されました。サブスクリプション版なので、自動的にバージョンアップしてしまいます(笑)。詳細は、最新リリース(2019 年 5 月)を。 新機能、食わず嫌いでそのままにしておくのももったいない…

光に色は無い、脳が感じているだけ:色の不思議(1)

単なる記録にしろ、アートにしろ、写真は光を操ります。音がないと音楽が始まらないように、写真は光がないと成り立ちません。 ヒトは、光や色をどのように感じているのでしょうか。また、よく光の「明るさ」という表現が出てきますが、単位が不明確ですね。…

シンプルで長く使える防湿庫

以前、レンズだけでも使えないかと、長い間使わなくなっていたフィルムカメラを久しぶりに取り出してみたら、わ゛ーという感じ。。。 グリップあたりに白い粉がびっしりでした。。。中を開けたら、ミラーにも。。。カビですね。幸い、レンズは見た目的には無…

APS-Cはフルサイズのトリミング

私はフルサイズとより小さめのAPS-Cのカメラを使い分けています。イメージセンサーの違いによって、実際、何が違ってくるのでしょうか。また、総画素数との関係は? 今回は、そのあたりについて。 イメージセンサーのサイズ イメージセンサーと画角 APS-C、…

ロシアのオールドレンズ、ヘリオス44-2

今回のレンズ紹介は、ヘリオス(HELIOS-44M 2/58)です。1958年(昭和33年)から生産されているレンズですが、令和の時代になり、昭和も遠くなりました(笑)。 背後のグルグルボケが有名で、安価で比較的手に入りやすいので、オールドレンズファンには有名な…

雲が消えた:ライトルームの「かすみ除去」

こんばんは♪ 今日の昼前、太陽の周りに輪がみえましたね。内暈(にちうん)とその外側の外暈(がいうん)の一部です。 空に浮かぶ小さな氷の粒に太陽の光が反射して見える現象ですね。県内では、環水平アークも見られたようです。 内暈と外暈 太陽の周りの輪…

RAWはスッピン:デジカメの画像処理(3)

今回のシリーズ、基本的なことについて書きましたが、特に意外だったのは以下の点ですね。 ・イメージセンサーは、色を感じないこと・緑を感じる画素が他の色の2倍あること・撮影時には、記録画素数が実質4分の1になること・SONY α7シリーズ では、RAWデータ…

色を感じないイメージセンサー:デジカメの画像処理(2)

デジカメの画像処理、2回目は光を感じるイメージセンサーの話です。光を信号データに変える需要な部品の一つですが、カメラならではのからくりもあるのです。 イメージセンサー、色は感じない:モノクロポジフィルムに似ています カメラの画素数、実際は4分…

意外と奥が深い:デジカメの画像処理(1)

今回から3回の予定で、デジタルカメラの撮影から画像処理、ファイル記録の話です。簡単なように思えますが、いろいろな理論や技術が使われていて、意外と奥が深いですね。アナログのフィルムには見られないデジタル特有の問題も出てくる一方、現像という、フ…

シャボン玉ボケだけでない復刻レンズ:New Trioplan

今回紹介するのは、新しいトリオプラン(New Trioplan f2.8/100)です。1916年に発売された「Meyer Optik Gorlitz Trioplan f2.8/100」の復刻版レンズですね。 立体的なシャボン玉ボケが特徴なんですが、あまりキラキラしない、優しい描写も私好みです。 99…

真下から見る春の妖精たち:表面鏡での撮影

スノードロップにスノーフレーク、クリスマスローズやカタクリ。春の妖精たちはひかえめなのか、下向きに咲く花が多いですね。さすがに、アングルファインダーを使っても真下から花の顔は撮れません。 そんな時に便利なのが鏡です。ミラーレスカメラでミラー…

「顔写真投稿」注意すべき、いわゆる「肖像権」

憲法では、「表現の自由」が認められてはいますが、どんな場合でも優先されるわけではありません。 特に、人の顔が写ってる写真を、ブログやSNSに投稿する時には、注意が必要ですね。 確認が取れればいいのですが、大勢の時は大変です。ぼかしを入れる場合も…

カメラ2台を縦に出し入れ:カメラバッグ

今日はカメラバッグの話。花を撮るときなど、個性的な2種類のレンズを使いわけます。 イメージセンサーが汚れることもあって、フィールドでのレンズ交換は極力避け、2台のカメラを使います。 そんな時に便利なのが、大きなカメラバックですね。ちょっとした…

投稿写真の情報を削除する方法

Facebookでは、投稿した写真の投稿日時などの情報が自動的に消去されるので、うっかりしてました。はてなブログでは、消えないんですね。 撮影した写真や動画には、Exifといった撮影の基本情報の他、GPS機能があれば位置情報も記録されます。位置情報だけで…

踊る光たち:ティルトマウント撮影例(2)

ティルトマウントでレンズを傾け、前回とは逆にピントが合う範囲を少なくし、その他を大きくぼかした撮影例です。独特の世界が広がりますね。 撮影例は、ピント面を自在に操る:シャインプルーフの原理でも紹介しています。 関連 オールドレンズを活かすミラ…

浮かぶ花たち:ティルトマウントの撮影例(1)

浮かぶように咲く花・・・、ティルトマウントで撮った撮影例です。 今回は、一つの平面上にある、近くと遠くの両方の被写体にピントを合わせた写真を紹介します。 撮影例は、前回のピント面を自在に操る:シャインプルーフの原理でも紹介しています。 関連 …

ISO AUTO低速限界とは:ISO 感度設定の話

こんばんは♪ 「いのくち椿祭り」の写真が続きますが、今宵で最後。暗い室内で撮ったのですが、なんとか、ISO感度は100で。というわけで、撮影時の ISO 感度設定の話を。 基本100で、上限設定は1600 :私の基本設定です。 今回はISO100で :ボディの手ぶれ補…

ピント面を自在に操る:シャインプルーフの原理

浮かぶように咲く花・・・、このシリーズ、ようやく撮影例が、少しですが(笑)。ティルトマウントでレンズを傾けると、そんな面白い写真が撮れます。 シャインプルーフの原理をイメージして、ピントが合う平面(ピント面)を自在に操るのです。 一つの平面…

進化するマウントアダプター

マウントアダプターとは言っても、最近のレンズを使う方には、電子接点がついたアダプターは当り前の話。レンズとカメラを直接接続したのと同じ状態になるだけですから。 わざわざよけいなパーツを使うからには、いかに付加価値をつけられるかに期待したいと…