レンズを絵筆に、光を絵具に

写真やレンズの話をメインに紹介するブログ

ロシアのオールドレンズ、ヘリオス44-2

今回のレンズ紹介は、ヘリオス(HELIOS-44M 2/58)です。1958年(昭和33年)から生産されているレンズですが、令和の時代になり、昭和も遠くなりました(笑)。
 
背後のグルグルボケが有名で、安価で比較的手に入りやすいので、オールドレンズファンには有名なレンズですね。
グルグルでなく普通に撮っても味のあるレンズです。神楽坂で撮ったスナップがありますが、渋い発色が、ヘリオスによく似合う裏通りでした。
 
 
ロシアレンズ:今でも売られています。
主な仕様:ヤフオクでゲット。
撮影例:グルグルな例とか。
雨の神楽坂:渋い発色が似合います。

 

   HELIOS-44M 2/58 58mm F2(カテゴリー)
 

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ヘリオス 44-2

フチ子のサイズからもわかるように、比較的小型なレンズです。

 

ロシアレンズ

ギリシャ神話の太陽の神の無であるヘリオス、そのHELIOS-44シリーズはロシアが1958年から生産を続けている焦点距離58mmの単焦点レンズです。44-XのX部分には、いくつかの数字があって、仕様が異なります。
 
ドイツのカールツァイスビオター(Carl Zeiss Biotar) 58/2のコピーレンズとして作られました。
 
アマゾンでも販売されています。デッドストックのようですね。
 
 

主な仕様など

レンズ名称:HELIOS-44-2 
焦点距離:58mm
絞り値:F2 - F16
フィルター径:49mm
最短撮影距離:0.7m
マウント:M42、スクリュー式のマウントです。
絞り羽根:8枚
レンズコーティング:単層コーティング
その他:2014年10月にヤフオクで買いました。送料込みで、6000円ほどでした。
1984年製のBiotar型です。最短撮影距離(0.7m)が長いので、ヘリコイドアダプターを使うといいでしょう。

撮影例

基本的に全て絞り開放で撮っています。
 

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駿河桜

手前の枝は「駿河桜」。背景の大木、桜の花がぐるぐるしてます。2018年4月の撮影です。

 

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晴れの日の雨宿
「雨宿」という白が美しい桜です。背景が少しぐるりとしています。2018年4月の撮影。
 
 

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雨の内川べり

あいにくの雨で、しっとりと落ち着いた感じになりました。2014年11月の撮影です。

 

 

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新湊大橋

雨上がり、水たまりに写った新湊大橋の鉄塔です。
 

 

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小菊

野に咲いていた小さな菊のような花。2015年10月の秋でした。

 

 

てくてくと雨の神楽坂

グルグルボケが有名ですが、普通に撮っても味のあるレンズです。
2014年10月に訪れた神楽坂、あいにくの雨でしたが、裏通りのしっとりした感じに、渋い発色が似合いますね。
 

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神楽坂スナップ
ピントの合っているところは、意外とシャープです。
 
 
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神楽坂の石畳

飯田橋からのごちゃごちゃした商店街の坂道を登って、ふと裏通りに入ると、情緒ある街並みが。雨も石畳も似合いますね。

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旅館「和可菜」

ひっそりと「兵庫横丁」に佇む旅館「和可菜」。 多くの物書きの人たちが滞在した"ホン書き旅館"として有名です。 一年間も滞在し、表札を出した方がいいのではという人もいたそうな。
 
 
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神楽坂スナップ

地下のお店とか、かわいい看板とか。中に入れば、もっと雰囲気のいい景色や素晴らしいおもてなしが待っていそうです。

 

 

雲が消えた:ライトルームの「かすみ除去」

こんばんは♪ 今日の昼前、太陽の周りに輪がみえましたね。内暈(にちうん)とその外側の外暈(がいうん)の一部です。

空に浮かぶ小さな氷の粒に太陽の光が反射して見える現象ですね。県内では、環水平アークも見られたようです。

 

内暈と外暈

太陽の周りの輪が内暈で、その外側の外暈の一部が、下の方、山の上に虹のようになって見えます。外暈は、うっすらですが全部が見えることもありました。しかし、フィッシュアイでも全体が入りませんでした。

 

桜が終わった朝日町の舟川べりで、午前10時43分に。

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内暈(にちうん、ひがさ)

太陽の周りを囲むように見える輪のことで、太陽から視半径22度で見えます。長い六角柱の氷晶(鉛筆型氷晶とも)が、水平にならずばらばら(ランダム)になったときに現れます。

外暈(がいうん、そとかさ)

内暈の外側に見える輪のことで、太陽から視半径46度で見えることから、46度ハロともいいます。肉眼で見えるのは非常に稀とされています。内暈と同じく、長い六角柱の氷晶が、水平にならずばらばらになったときに現れます。

参考 空の輝き:空と太陽に係る現象

 

こちらは、午前10時20分、朝日町で。外暈は右下にうっすらと。

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ライトルームのかすみ除去

実は、上の写真、現像ソフト、ライトルーム(Lightroom Classic CC)の「かすみ除去」を使ってみました。どんよりの日、改造レンズとライトルームの「かすみ除去」でも紹介しましたが、今回はよりその効果が印象的です。

 

下の写真は、左から、「かすみ除去」0%、50%。そして、上の写真と同じ100%(最大)です。どんよりと曇っていた空から雲が消え青空になり、何より内暈がくっきりしましたね。その他の調整は同じなので、下にある背景は暗くなっています。

ちなみに、この効果は、「コントラスト」や「明瞭度」、「自然な彩度」や「彩度」、「ハイライト」や「シャドウ」などの調整では、不可能でした。

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左から「かすみ除去」が 0%、50%、100%


 最初の写真でも同様に比較してみました。

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左から「かすみ除去」0%、50%、100%

 

上の例で、ヒストグラムの変化を見てみましょう。上から「かすみ除去」0%、50%、100%です。ヒストグラムは、RGB各色とその混色の輝度分布です。

「かすみ除去」を大きくすると、分布全体が左に引っ張られ、特に100%では、右端にへばりついていた分布(真っ白な空)が解消されています。そして、G(グリーン)とB(ブルー)の混合色である水色の分布(空の青)が自然な分布の山になっています。白い部分が減って水色が増えたことが100%の場合の、白飛びの雲が消えた空の色なんでしょう。菜の花の黄色の分布もなだらかになっていますが、空の印象が強いのか、ほとんどわかりませんね。

 

今日は見た目でも、+0%の写真のように曇っていたので、露出をうまく合わせても+100%のような青空が出なかったかもしれません。

もっとも分厚い雲を消して青空を出すことはできないでしょう。内暈や外暈の原因となる細かい氷の粒が反射して全体が白い雲に見え、たまたま「かすみ除去」で除去される「かすみ」に相当し、うまく消せたのかもしれません。

 

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上から「かすみ除去」0%、50%、100%

 

 

Adobe Creative Cloud フォトプラン

(Photoshop+Lightroom) with 1TB

アドビの「Photoshop」と「Lightroom」が使えるオンラインコード版(定額制サービス)です。コードを入力すればすぐ使えます。アプリの買い取りシステムはなくなりました。その分、アップデートが無料で、新機能がすぐに使えます。表示しているのは、利用期間が1年のタイプです。2年、3年版もあります。クラウド容量は1テラで、MacとWindowsの両方に対応し、2台まで利用できます。

なお、アドベのサイトには、それぞれのアプリの無料体験版や、私が利用しているフォトプラン(「Photoshop」+「Lightroom」+ クラウド容量20GBで、月額 980円)などががあります。

 

 

 

RAWはスッピン:デジカメの画像処理(3)

今回のシリーズ、基本的なことについて書きましたが、特に意外だったのは以下の点ですね。

 

・イメージセンサーは、色を感じないこと
・緑を感じる画素が他の色の2倍あること
・撮影時には、記録画素数が実質4分の1になること
・SONY α7シリーズ では、RAWデータも、画像処理エンジンで処理されていること
・SONYのα7シリーズでは、RAWデータも、JPEGと同じ方法で補間処理(色情報を追加)されていること

 

そして、一番意外だったのが、カメラメーカーのサイトの情報が、ほとんど役に立たなかったこと(笑)。初心者向けのパンフレットそのままの感じです。もちろん、内部技術は出さなくてもいいのですが、せめて基本的な部分は、もう少し突っ込んだ解説がほしいですね。補間処理の件も、わざわざメーカーに確認しましたし。

でないと、カメラがどんどん進歩する一方で、内部でどういう処理がされているのか、ブラックボックスになってしまいます。なお、古くから使われていることもあるのでしょう、レンズに関しては、いろいろと情報が豊富です。

 

 
画像処理エンジンで映像ファイルに:メーカーの腕の見せ所
JPEGの画像圧縮:特に高周波成分を
RAW記録とRAW現像:最終的にはJPEGに
まとめ:RAWは現像が前提

 

関 連
意外に奥が深い:デジカメの画像処理(1)
色を感じないイメージセンサー:デジカメの画像処理(2)
RAWはスッピン:デジカメの画像処理(3)

 

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1回めでも紹介したアナログからデジタルへの変換処理の流れです。今回は画像処理からファイルの書き込みまで。

 

画像処理エンジンで映像ファイルに

電気自動車の時代に「エンジン」とは古い名前ですが、画像処理システムのことです。

カメラメーカー各社によって違います。SONY のα7RIIでは、画像処理エンジン「BIONZ X」とよんでおり、システム(フロントエンドLSI)とともにイメージセンサーからの情報を高速処理するだけでなく、さまざまな処理により高画質を実現しています。名前が同じでも、カメラの機種によって、処理スピードなどが異なります。

JPEG記録では、イメージセンサーからのデジタル信号に、カメラ側で設定したホワイトバランスなどの情報を加え、画像として組み立てます。Exifデータや液晶画面表示用の画像も含まれます。

 

画像処理はRAWデータにも

一般的に、RAWファイル出力では、A-D変換されたデジタル信号をそのまま出力するとされていますが、SONYのα7シリーズでは、画像処理エンジンの処理はRAWファイルに対しても行われています。下は、SONY:α7RIIの特徴から。

 

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SONYα7シリーズの画像処理エンジン:BIONZ X

イメージセンサー内でAD変換された14bitのデジタル信号を一度16bit処理してから、RAW画像に14bit出力することで、より豊かな階調表現と高画質を実現します。

 

他のメーカーのミラーレスの画像処理エンジンは以下の通りですが、RAWファイルにも処理を行っているかどうかは不明です。

 

CANON EOS-R:DIGIC 8

NIKON Z6/7:EXPEED 6

 

JPEGの画像圧縮

JPEGファイルもRAWファイルも電子データです。デジタル信号とか画像ファイルとかと区別しても、JPEGファイルが汎用性のあるソフトで見ることができるだけの話で、所詮、いずれも、0と1からなるデジタルデータです。

その本質的な違いは、画像圧縮にあります。

 

JPEGファイルでは、画像情報の一部を削除し不可逆的に圧縮します。JPEGの色情報は1つの画素に各色8ビット(合計24ビット)しかありません。1つの色につき14ビット程度の精度があるイメージセンサーから受け取った情報を大幅に切り捨てるのです。

 

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JPEGファイルのイメージ。最終的に画像情報は圧縮され、一つの画素に、RGBそれぞれ8bit(合計24bit)の色情報が保存されます。通常のディスプレイと同じく、一つの画素で全ての色を表現することができます。

 

JPEGという名前は、静止画の画像圧縮の方式を標準化したグループの名称(Joint Photographic cording Experts Group)です。

詳細は省きますが、一般的に、「人間の目は画像の低い周波数成分には敏感だが、高い周波数成分にはあまり敏感ではない」という特徴をうまく利用して、高周波成分を減らすことで、画像の見ためをできるだけ変えずに、データ量を削減します。

したがって、特に、線画やイラストのように、明暗の輪郭がシャープに表現されている場合、圧縮による劣化が目立ちます。いわゆるモスキート・ノイズが生じます。

 

 

RAW記録とRAW現像

■RAW記録

RAW記録では、イメージセンサーからのデジタル信号をそのままか、SONYのように画像処理エンジンで処理し、Exifデータや液晶画面表示用の画像(仮の現像映像)を追加して記録されます。

RAWファイルは、汎用性のある画像ファイルではないので、処理をしないと見ることはできません。画像になる前なので、フィルムの現像前に似ています。

 

■RAW現像

RAW現像では、イメージセンサーからのデータに対し、ソフトウェアでホワイトバランス、コントラストなどの画質調整を施します。最終的には、ファイル圧縮しJPEGなどの画像ファイルとして出力します。

カメラメーカーがカメラ内でやっている処理を自分でやるだけです。写真に応じた対応が可能になります。

RAWファイルは、現像処理することが前提のデータです。例えれば、化粧していないスッピン状態ですね。

ですから、RAWファイル自体や現像しない撮ったままの写真は、現像の余地を残しどちらかというと地味で、化粧(現像処理)するから美しいのです。

その意味では、カメラ内のピクチャーエフェクトなどの画像処理で仕上げるJPEGのほうが美しい場合があります。

なお、現像ソフトでは、RAWファイルそのものを修正しているわけではありません。そもそも、現像ソフトでは、修正はできないのです。 

 

コントテストなどで、写真の修正が問題になることがありますが、RAWファイルは修正できないのですから、入賞作品について、RAWファイルを提出するようにすれば、現像なのか修正なのか、確認できると思うのですが。

 

まとめ

デジカメの写真、JPEGファイルはファイルサイズも小さく、簡単ですが、仕上がりはカメラにお任せです。

一方、RAWファイルは、編集されることが前提のほとんどスッピンのファイル。手間がかかりますが、その分、おきまりの画像処理によるJPEGより、自分好みにできるのです。

また、SONYのα7シリーズの場合ですが、RAWデータに対しても画像エンジン処理や補間処理が行われており、RAWだから全くの生のデータというわけではないのです。多少は、薄化粧している感じでしょうか(笑)。

 

 

 

色を感じないイメージセンサー:デジカメの画像処理(2)

デジカメの画像処理、2回目は光を感じるイメージセンサーの話です。光を信号データに変える需要な部品の一つですが、カメラならではのからくりもあるのです。

 

 
イメージセンサー、色は感じない:モノクロポジフィルムに似ています
カメラの画素数、実際は4分の1 :4画素で1つの色を感じることから
補間処理(デモザイク):2/3は補正データに
ここまでのまとめ:ワザを使って・・

 

関 連
意外と奥が深い:デジカメの画像処理(1)
色を感じないイメージセンサー:デジカメの画像処理(2)
RAWはスッピン:デジカメの画像処理(3)

 

イメージセンサー、色は感じない

イメージセンサーは、シリコン半導体からなる光検出器(光ダイオード)です。 光があたると、電子が生成され、その流れで電流が発生します。電流は光の強さに比例します。簡単に言えば、最近増えているLED(発光ダイオード)と逆の現象ですね。

イメージセンサーは光の強弱を感じることはできるのですが、光の波長(色)を感じることはできません。この意味では、モノクロポジフィルムに似ています。

 

そこで色を識別するため、R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の、特定の波長しか透過しないフィルターをかけて、画素ごとに1色分だけの光の強さを記録します。

ちなみに、人の目は波長500nmあたりの緑色に対する感度が高いため、緑成分を多く取り込める配置とされています(下図)。RGBを1:2:1で並べたものが多く、コダック社のBayerさんが開発したことから、Bayer(ベイヤー)配列と呼ばれています。

左上で黄色く囲んだように、正方形の4つの画素(GBRG)で1組とすると、これで全ての色を表すことができます。

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イメージセンサーのベイヤー配列

画素は色を感じることができないため、3色のフィルターをかけて、1つの色の「光の強弱」だけを感じるようになっています。 左上で黄色く囲んだ正方形の4つの画素(GBRG)で全ての色を表すことができます。

 

カメラの画素数、実際は4分の1 

パソコンのディスプレイでは、ひとつの画素は、RGBそれぞれの色について8ビット(合計24ビット)の濃淡情報を持っています。つまり、ひとつの画素では、3つの色で、256^3=16,777,216色(約1700万色)が表現できることになります。これは、フルカラー画像と呼ばれています。

実際には、画面の1画素は、RGBの3ドット(サブピクセル、副画素)から構成され、1つの画素には、全ての色情報が含まれていることになります。

 

一方、デジタルカメラの場合、ひとつの画素は一つの色しか感じることができないため、画素(ピクセル)と表示しているのは、実はサブピクセルのことになります。

例えば、α7RIIは約4200万画素の記録画素数と謳っていますが、これはサブピクセル数になります。よって、4つのサブピクセルで1つのピクセル(画素)とすると、実際の画素数は4分の1の約1000万画素になってしまいます。 

こうすると、4つの画素の1セットで初めて全ての色を測っていることになり(1つの画素では全ての色を測定していることにならない)、1回めで紹介した標本化定理に従います。また、PCディスプレイなどの表示とも整合性が出てきます。

 

撮影時には、記録画素数が実質的に4分の1になるわけですが、画像ファイルとして記録する時には、復活します(笑)。

 

モノクロ撮影の場合

モノクロで撮影すると、全部の画素で白黒情報を得られるのではないかと思いますが、カラー用のイメージセンサーなので、今までと同じく、デジタル信号はカラー情報として記録しています。

SONY の場合、モノクロモードは、ピクチャスタイルの一つに過ぎません。クリエイティブスタイル/白黒を選択します。ファインダーや液晶の表示はモノクロになります。RAW+JPEGで撮ると、JPEGはモノクロですが、RAWファイルはカラーです。

 

補間処理(デモザイク)

上で示したように、3色の色ごとにフィルターで分けるため、ひとつの画素は、RGBどれか1色分の情報しか持たないことになります。 

そこで、多くのデジカメでは、JPEGの映像ファイルにする段階やRAWデータの現像段階で、足りない2色分の色情報について、周辺画素の情報から補間処理(デモザイク)を行っています。

 

例えば、下図の左下の青の画素は、青色の情報しか得られません。そこで近接する赤の画素情報から自分の赤色を推定し、また近接する緑の画素情報から自分の緑色を推定します。そして、自分の青色の情報を合わせて、全ての色のカラー情報とするのです。

よって、1つの画素はRGB全ての色の情報を含むことになります。サブピクセル数とピクセル数が一致し、記録画素数と画面での表示画素数が一致するわけです。

こうすると、有効画素数は増える(メーカー公表値に戻る)のですが、1つの画素のRGBの色情報のうち、2/3は補正データということになります。

 

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補間処理

1つの画素では、RGBどれか1つの色情報しか得られません(左)。そこでRGBに分離(色分離)し、それぞれの色について、近接する画素の色情報から補間処理することで、1つの画素が全ての色の情報を持つこと(RGB同時化)になります。

 

なお、SONYのαシリーズでは、RAWファイルに対しても、JPEGと同じ方法で補間処理が行われています。問い合わせて確認しました。

また、SONY の α7RIIIになると、ピクセルシフトマルチ撮影というのがあって、画素をずらしながら連続して4枚撮影し、全ての画素でR・G・B の全色情報を取得するので補間処理が不要です。ただし、3脚が必須で、また、純正のソフトウェアでしか現像できません。

 

ここまでのまとめ

イメージセンサーは、色を感じることができません。そこで、3色のフィルターをかけて、1つの画素は1色分だけの情報を記録し、4つの画素1組で全ての色を感じる仕組みになっています。そのため、カメラの実質的な画素数は、メーカー公表値の4分の1になってしまいます。

ただし、最終的にJPEG記録では、足りない色情報を補正するというワザを使って、1つの画素は全ての色情報を持つようになります。総画素数としてはメーカー公表値に戻るんですが、1つの画素の色情報の2/3は補正データということになりますね。

 

 

【2019年4月版】Google AdSense への申請から承認まで

はてなブログでは、プロにすると、Google AdSense(グーグルアドセンス)の広告の掲載が可能です。

 

私も申請してみたのですが、「 サイトの停止または利用不可 」という審査結果が何回か。。。そんなばかな・・・ちゃんとサイトにアクセスできるのに・・・と思って検索すると・・・。どうやら、サイトがGoogleに認識されていないことや、リダイレクトの設定に原因があったようです。

 

そのあたりをクリアすると、今度は、価値の低いコンテンツ・・との指摘。結局、とある処置で1日で合格しました♪

 

今回、申請から承認までについて、公式ヘルプで書かれていないことをメインに紹介します。2019年3~4月の情報です。

 

 

審査経過

最初に審査経過から。最初の方、わりと対応が早いのは、自動的に判定しているようです。

 

3月3日 初申請
かつて、とあるサイトで承認を受けていたので、軽い気持ちで、サイトを追加申請。

 

3月8日 不承認/再申請  
結果は、見事に撃沈。問題点として、「 サイト上にコードが見つかりませんでした。 」と「サイトの停止または利用不可」の2つが指摘されるだけで、具体的なエラーや指摘は無し。あらためて基本ヘルプを見ると、独自ドメインが必須なことがわかる。。。

 

3月9日 独自ドメイン取得
で、独自ドメインを取得し、プライバシーポリシーも用意して、再申請。

 

3月13日 不承認/再申請(2回目)  
「サイトの停止または利用不可」とのこと。他のブログを読むと、Googleのサーチボットにサイトが認識されていないことに気がつく。Google アナリティクスと、Googleサーチ・コンソールにサイトを登録し、再申請。

 

3月18日 不承認/再申請(3回目)  
またまた、「 サイトの停止または利用不可 」の返事。なんと、Google に申請したアドレスでは、ブログアドレスにリダイレクトしていなかったことが判明。

リダイレクトの設定を行い再び申請。やがて、「サイトの審査中」に。 「審査手続きの一環として、現在サイトのチェックを行っています。審査には最長 14 日間かかる場合があります。」に。

 

4月2日 不承認 今度はコンテンツ不足  
「サイトは広告を表示できない状態です。 お客様のサイトで複数のポリシー違反が確認されたため、サイトに広告を表示できない状態です。」の表示。

1. 価値の低い広告枠: コンテンツが存在しない AdSense のプログラム ポリシーに記載されているとおり、ユーザーにとって価値がほとんどないページやアプリ、または広告の比率が高すぎるページやアプリには、修正が行われるまで Google 広告が表示されません。これには、広告配信専用のページや、コンテンツが存在しないページやアプリが含まれます。 詳しくは、次のリンク先の情報をご確認ください。・・・

 

4月 2日   ブログを分割、コンテンツの充実。

4月18日  再申請(4回目)。
「サイトに広告を表示できるようにしましょう。 通常は 1 日足らずで完了しますが、場合によってはそれ以上かかることもあります。サイトのチェックが完了次第、お知らせします。」の表示。

4月19日  準備完了(承認)の表示、とメール着。広告配信開始。

4月20日  サブドメインを追加、サブドメインでも広告配信開始。

 

下は、Google から届いたメール。

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次に、各項目について、具体的に。

1.独自ドメインの取得

Google AdSense は、2018年10月から、審査に通ったサイト以外(ドメインが異なる場合)でも利用するには、サイトごとの再審査が必要になりました。なお、サブドメインの追加は、承認不要です(サブドメインは承認不要参照)。

はてなブログで利用するには、以下は必須事項とされています。詳しくは、はてなヘルプを御覧ください。

 

1)はてなブログProへの加入

2)独自ドメインの設定:お名前.comで取得、設定しました。

3)ブログに、プライバシーポリシーの表示
 
なお、今回、以下の3つのGoogleサイト(いずれも無料)を利用します。複数のGoogleアカウントを持っている場合、アドセンス関係では、アドレスを統一したほうがいいでしょう。違うIDだと、サイトごとに、ログイン/ログアウトを繰り返す必要がでてきます。
 
Google AdSense(AdSense):広告の設定・管理
Google アナリティクス(Google Analytics) :アクセス解析ツール、サイト訪問者など、流入後の解析ができます。
Google サーチ・コンソール( Google Search Console):サイト管理ツール、検索ワードなど、サイト流入前のアクセス解析ができます。
 

なぜ独自ドメインが必要なのか

AdSense ヘルプには、独自ドメインが必要とは明示されていないのに、なぜ独自ドメインが必要なのか。無料のブログではなぜダメなのか。

そのあたり、ヘルプには、申請可能なURLが示されています。それは、所有するドメイン名と、"www"で始まるそのサブドメインのみです。

私の場合を例にすると、所有しているドメイン名(paradisia.jp)と、そのサブドメイン(www.paradisia.jp)のみが申請可能です。
 
一方、はてなの無料ブログのURL(paradisia.hatenablog.jp)は、はてなが所有するドメイン(hateneblog.jp)の(多数ある)サブドメインのひとつに過ぎず、ヘルプに示されているように、申請できない無効なURLになります。
このあたり、ヘルプに具体的に明示(無料ブログのサブドメインはダメですよ、とか)してあると親切ですね。
 
 

ドメインに関する用語

ちなみに、ドメインとは、インターネット上での住所に相当するもので、インターネット通信時にドメイン(ホスト名+ドメイン名)を、IPアドレスに変換(DNS)して通信が行われています。

それぞれの用語について、私のブログを例に説明します。
 
ブログのURLhttps://www.paradisia.jp/
プロトコル名:https:// 、インターネットの通信方式(SSLによる暗号化)です。
ホスト名:www 、かつての名残りからか www が多いのですが、www以外でも、なくても可能です。
ドメイン名:paradisia.jp
 セカンドレベルドメイン名:paradisia
 トップレベルドメイン(TLD)名:jp
サブドメイン名:www.paradisia.jp など、***.paradisia.jp はサブドメインの一つです。
 
googleアドセンスでは、所有しているドメイン名(paradisia.jp)で申請し、サブドメイン(www.paradisia.jp)を追加しています。
 
 

 

 

2.Google AdSense の申請

詳しくは、はてなヘルプを御覧ください。

 

1)Google AdSense(https://www.google.com/adsense)にログインします(新規の方は登録)。

2)サイト/サイトの追加で、ブログのアドレスを登録します。

 アドセンスの広告コードが示されるので、コピーします。

3)はてなブログで、アドセンスの広告コードを貼り付けます。

  ダッシュボード>設定>詳細設定>headに要素を追加

4)3)だけで、OKです。あちこちに広告コードを貼り付けなくても、承認後は任意の位置に広告が表示されるようになります。サイトのアクセス数などによって、何日もかかる場合があります。

 

3.Googleとの連携

以上をきっちりやったとしても、Google AdSense の審査で、「 サイトの停止または利用不可 」と表示される場合があります。

私もそうでした。ちゃんとアクセスできるのに・・・と思いがちですが、実は、Google 検索ボットから、登録したサイトが認識されていないことが原因のひとつなんです。

サイトを認識してもらうため、Google アナリティクス とGoogle サーチ・コンソールへ、サイトを登録しておきましょう。これらは、高度なアクセス解析等にも便利です。

 

サイトの停止または利用不可 

Google AdSense からの「 サイトの停止または利用不可 」の指摘は以下の表示です。これだと、URLのスペルミス程度にしか思いつきませんね。もっと具体的な指摘か、ウェブサイトへのリンクがほしいところ。

スクリーンショットを取ってフィードバックを送信して問い合わせても、ナシのつぶてでした。このあたりは、ロボット君が自動的に判断しているというウワサなので、仕方がないかもしれませんが。

 

サイトの停止または利用不可

 お客様のサイトが停止しているか、利用できないことが判明いたしました。お申し込みの際に送信された URL にお間違えがないかご確認ください。サイトが正常に機能している場合は、お申し込みを再送信していただけますようお願いいたします。弊社であらためて審査いたします。

 

Google アナリティクスへの登録

本来はアクセス解析サイトです。ブログのアドレスを登録し、はてなと関連づけます。

詳しくは: POPULAR POST を御覧ください。

 

1)Googleマーケティングプラットフォーム(https://marketingplatform.google.com/about/)に、Googleアカウントでログインします。

2)ブログのアドレスなどを登録します。

3)「トラッキングIDを取得」します。クリックするだけです。

  示されたトラッキングコード、「UA-******」をコピーします。

4)はてなブログにトラッキングコードを貼り付けます。

  設定>詳細設定>解析ツール>Google Analytics埋め込み

  の位置です。

 

 

Google サーチ・コンソールへの登録

1)Google Search Console(https://www.google.com/webmasters/tools/)に、Googleアカウントでログインします。
2)プロパティを追加/ブログURLを入力します。
3)別の方法/HTMLのタグ、で示されたソースコードの一部(content="*****"の"*****"部分)をコピーします。
4)はてなブログの管理画面で、詳細/詳細設定/解析ツール、でコードをで貼り付けます。
5)サイトマップも登録しておきましょう。sitemap.xmlを入力し送信するだけです。
 
これも、詳しい方法は、 POPULAR POST を御覧ください。。
 
 

 

4.リダイレクトの設定

またまた、はねられたので、確認してみると・・・。なんと、アドセンスに申請しているアドレス「paradisia.jp」を打ち込んでも、ブログ(https://www.paradisia.jp)にアクセスできないことがわかりました。"The requested URL could not be retrieved ・・・"となります。これでは、サイトがない・・とおっしゃるわけですね。
 
調べてみると、ドメインを取得したお名前.com での転送設定(リダイレクト)が必要でした。
設定方法について詳細は、リダイアルURL設定マニュアル(お名前.comのpdf)を。方法は、お名前.comにログイン後、
 
1)オプション設定/URL転送設定をクリック
2)ドメインを選択し、設定するをクリック
3)転送先URLにwwwのついたURLを入力(例:https://www.paradisia.jp
 転送タイプは、リダイレクトにする。
4)「確認画面に進む」をクリック
5)転送元URL wwwなし 転送先URL wwwありになっているか確認後、お申込みをクリック。
 例:転送元URL http://paradisia.jp 
   転送先URL https://www.paradisia.jp
 
 
注意:2)で、転送先としてブログのURLをそのままコピペすると、自動的に https://www.paradisia.jp/ となり既に設定済とされ、前に進めませんでした。正しくは、https://www.paradisia.jp と"/"を省く必要がありましたね。この細かい部分がややこしい。。。
設定後、すぐにリダイレクト( http://paradisia.jp にアクセスすると、https://www.paradisia.jp にジャンプ)できました。
 

5.価値のあるコンテンツ

コンテンツ不足の原因は、いろいろまとめた情報系の記事と、単なる花などの写真をだらだらと紹介する記事が混在していることが原因と思われ、ブログを2つに分割しました。似たような名前ですが(笑)。

 

あの夏も空も花も:情報系、このブログです。

光と風とバラと:分割してできた新しいサイト、花などを紹介。paradisia.jp のサブドメインです。

 

記事をコピーして引っ越ししたので、なので、はてなポイントなどはリセットされてしまいました。。。

そして、情報系のブログに数件投稿し、コンテンツを充実した後、再申請。あっさりと、1日で承認されました(笑)。

 

最近は、アドセンスの審査も厳しくなったようで、ブログとしてのコンテンツの充実は不可欠です。以下は私の印象ですが、検索する価値のあるサイトとしては、

 

1)単なるまとめではないこと

ネットの情報をまとめただけでなく、自分なりのツッコミや体験、工夫が必要です。例えば、デジカメの画像検索(1)を書くにあたり、ネットでいろいろ検索したのですが、コピペした似たようなサイトが多く、オリジナルコンテンツは少なめでした。

 

2)写真系は不利?

写真が多いと、見ためページのボリューム感はありますが、文字の情報が少ないため、コンテンツ不足になりがちです。記事の文字数は、編集画面の右下に表示されます。ちなみにこの記事で、6600文字余り。多少美しい写真を並べても、写真自体はあまり評価されないようです。

写真は場合によっては文字よりも多くの情報を含んではいるのですが、それは必要な人にとっての場合。そうではない人には、価値の低い単なる風景写真にしか見えないのです。写真の説明を加えるなど、文字情報を追加しておくのが、いいのかもしれません。

 

文字数は一つの判断基準か

私の場合、ブログを分割して、承認されたわけですが、結局、毎日更新していた、なにげない記事を分離・とり除いた効果が大きかったようです。残ったのは、記事数にして全体の1/3~1/4ほどの、テーマを絞った、更新頻度が週に1~2回の記事です。

 

そして、3月18日に再申請した時は、 "最長 14 日間かかる"と返答されていたのが、4月18日の再申請した時には、"通常は1日足らずで完了します"と表示されました。この違いは、その反応の素早さから、自動的に判断されているものと思われます。

 

おそらくその判断基準の一つは、記事の文字数ではないでしょうか。最終的にコンテンツは人が判断するにしても、その前段階として、記事には一定以上の文字数が必要なようです。それは、文字数の平均ということではなく、写真は多いが文字数の少ない(わざわざ検索する価値のない)記事の多いことが、全体の足を引っ張っていたような気もしますね。

 

サブドメインは審査不要

独自ドメインで Google AdSense に承認されると、そのサブドメインでは審査を受ける必要はありません。サイトの追加をしても、「 このサイトはすでに追加されています」と表示されます。paradisia.jp のサブドメインである光と風とバラと(fleur.paradisia.jp)も同様です。

 

ただし、サブドメインを登録しておくことが必要です。「管理画面/サイト/右端の✓/詳細を表示/サブドメインを追加」で、サブドメインのURLを入力します。

これは、広告コードの悪用を防ぐためです。ページのソースを見れば、広告コードが表示されます。登録しておくことで、サイトリストに追加されたサイトのみ、広告が表示され、リストにない第3者のサイトに広告コードが追加されていても、広告は表示されません。

 

表示されない「自動広告」

なお、「自動広告」、スマホやiPadでは機能するのですが、PCでは表示されません。これははてなブログでよくあることのようで、原因としては、まだ記事が少なく、アドセンス側が広告を配信しないと判断しているとか、設定したCSSにエラーがあるとか、の情報があります。とりあえず、今は、個別に設定した広告を表示してます。

 

まとめ

最初は、サイトがGoogleに認識されていないことや、リダイレクトの設定に原因があったのです。このあたり、Google アドセンス側の対応がロボット君なのか不親切なので、はてなヘルプ側で書いてもいいのかもしれません。

一方、コンテンツに関しては、最初から、ある程度テーマを絞った質の高いコンテンツに心がけましょう。あれこれいろいろと書きたい場合は、検索する価値のありそうなサイト(A)と、そうでないサイト(B)に分けたほうがいいでしょう。(B)は毎日更新する他愛もない内容でもOKですが、(A)は更新頻度は少なめでも情報の充実を重視します。(B)を(A)のサブドメインとしておけば、(A)が承認されれば、(B)の審査は不要です。